『遠野物語』発刊100周年記念 HOMEイベントカレンダー

遠野物語100年祭 ―記念式典―

『遠野物語』は今から100年前の1910年(明治43年)6月14日に誕生しました。
それを記念し遠野市民センター大ホールで6月13日(日)、「遠野物語100年祭 記念式典」を開催しました。

【第一部  「式典」】
式典は氷口御祝(すがぐちごいわい)で幕をあけました

氷口御祝
氷口御祝は男女が異なる旋律と歌詞を同時に歌い始め、同時に歌い終わる珍しい芸能で、
結婚式や新築祝いなど祝いの席で歌われる大変めでたいものです。

本田遠野市長の式辞、河野市議会議長のあいさつの後、
柳田國男の生誕地である兵庫県福崎町の嶋田町長からごあいさつをいただきました。
嶋田福崎町長

続いて『遠野物語』の誕生に関わった柳田家、佐々木家、水野家を顕彰し、
遠野市長より記念の楯が贈られました。
柳田家佐々木家水野家

(左から、『遠野物語』を執筆した柳田國男の柳田家、柳田國男に遠野の伝承を伝えた佐々木喜善の佐々木家、柳田國男と佐々木喜善を引き合わせた水野葉舟の水野家、それぞれの代表の方)

また、遠野市立博物館がリニューアルオープンした際にご協力いただいた加守田氏、沼田氏にも
遠野市長より楯が送られました。
加守田氏沼田氏

【第二部 「100年を語り継ぐ」】
「100年を語り継ぐ」と題した第二部は阿部ヤエさんのわらべ歌、そして正部家ミヤさんの昔話から始まりました。
正部家ミヤさん

そして、遠野で活躍している語り部の方々が登場。
昔話の語り部としてボランティア活動を行っている「いろり火の会」、
いろり火の会

「子ども語り部」として活躍している小学生達、「遠野語り部1000人プロジェクト」で認定された「歴史」、「食」、「郷土芸能」、「生業」の語り部の方々
子ども語り部語り部

記念式典第2部「『遠野物語』序文でつづる遠野物語100年」の始まりが宣言され、
序文に記され、今も続いている田植踊りやしし踊り、雨風まつりが序文の朗読と共に披露されました。
遠野郷南部田植踊り早池峰しし踊り張山保存会雨風まつり
雨風まつりは「雨風まつりよ」「二百十日のまつりよ」と掛け声をかけながらワラ人形と一緒にねり歩き、雨風を鎮め豊作を祈るまつりです。

朗読が終わって出てきたのは、遠野小学校3年生~6年生の児童達。
遠野小学校では、『遠野物語』の世界を歌や踊りを交えて表現する「遠野の里の物語」を全校表現活動として毎年取り組んでいます。そのなかから「オシラサマ」と「お山節」の合唱を元気に歌ってもらいました。
「遠野の里の物語」
最後は次代を担う子ども達の代表として、市内の各小学校の児童の代表が「遠野物語の日宣言」を高らかに宣言。
遠野物語の日宣言

【遠野物語の日宣言】
『遠野物語』は、柳田國男と遠野の人佐々木喜善との出会いから生まれました。
119話にまとめられた『遠野物語』は日本民俗学の原典であり、美しい文体で書かれた文学作品としても高い評価を受け、多くの人に愛されています。
明治43年6月14日に誕生した『遠野物語』には、遠野の山や里や家の神々の由来、天狗や河童、ザシキワラシの不思議な話など、厳しい自然やくらしの中で伝承されてきた、たくさんの話が記されています。

わたしたちは、6月14日を「遠野物語の日」と定め、100年の時を越えて今もなお光り輝くこの遠野の宝を長く後世に語り継いでいくことを宣言します。

 

『遠野物語』は100年という節目を迎えましたが、ここがゴールではありません。
新しい『遠野物語』がここからまた、始まります。

*ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。